脳梗塞リハビリセンター・脊髄損傷リハビリトレーニングでは、
3つのリハビリトレーニングを効果的に組み合わせ、
脊髄損傷・脳梗塞後遺症の方の自立歩行機能の回復を目指します
脳梗塞リハビリセンター
脊髄損傷リハビリトレーニング は、
リハビリトレーニングを始め、整骨、鍼灸、美容スキンケア分野で
みなさまの健康をサポートします。
組織図
是非一度ご相談ください
脳梗塞リハビリセンター・脊髄損傷リハビリトレーニングにおいでになるまでにも様々なリハビリトレーニングを受けて来られた方々の多くは、最初は半信半疑です。表情も硬く、あまりお話をされない方もいらっしゃいます。
そのような方々が、脊髄損傷・脳梗塞後遺症専門のリハビリトレーニングに通われて体の変化を感じ取っていただけるようになると表情も明るくなり、色々なことをお話してくださるようになります。
我々スタッフの願いは、ご利用者様みなさまの生活動作が少しでも改善され、明るい気持ちで日々を送れるようになることです。 しっかりサポートいたしますので、少しでも気になった方は是非一度ご相談ください。
脊髄損傷(完全マヒ、不全マヒ)、脳梗塞の後遺症でお悩みの方へ
脳梗塞リハビリセンター・脊髄損傷リハビリトレーニングでは、“やればできる、 You can do it! ”という使命を持って、脊髄損傷(完全マヒ、不全マヒ)、脳梗塞など不自由者の専門トレーニングを行い、一人でも多くの方に立って歩ける喜びを感じていただけるよう努めてまいります。
脊髄損傷とは
脊髄は「脊椎」という特別な骨で保護されています。この脊椎は29個の「椎骨」と呼ばれる小さな骨で構成されており、これらの骨が上下に積み重なった構造となっています。
個々の椎骨には穴があり、それが積み重なって脊髄が通る頑丈な骨のトンネル「脊柱管」になっており損傷の危険から守られています。
しかし、外傷など何らかの原因で脊髄が損傷を受けると、損傷部位に応じた特有の障害が出てきます。また、損傷部位が、脳から近ければ近いほど麻痺する神経が多くなり、それだけ障害も重くなります。また、損傷の程度によって、完全に神経が途切れて、まったく動かなくなる場合(完全麻痺)と、部分的に途切れて、所々動かない場合(不全麻痺)があります。
頸髄損傷とは
脊髄からはたくさんの神経がのび、頸髄からも頸神経とよばれる大切な神経が8対のびています。この神経を通常は上からC1~C8とよび、それぞれが身体の運動や感覚機能を分担しています。
頸髄の場合、ほんの少し障害部位が違うだけで、動くところや感じるところが大きく変わります。通常は、胸から下は動かすことができません。そのため車椅子が必要となります。腕は頸髄の損傷部分によって動かせたり、できなかったりと微妙に変わってきます。損傷部位では自発呼吸ができず、人工呼吸器が必要なこともあります。
運動機能が麻痺している部分では、感覚麻痺や体温調節が困難といった自律神経の麻痺も起こります。排尿・排便障害も起こります。
胸髄損傷とは
胸髄からは胸神経と呼ばれる12対の神経が伸びており、この神経を通常は上からTh1~Th12と呼びます。胸髄やその下の腰髄を損傷すると、上肢の機能は健全のままですが、主に下半身にマヒが起こります。上位のTh6では手動車いすでの移動になります。下肢や体幹を固定する装具を使用すれば、松葉杖などを用いて歩行が可能となる場合もあります。下位のTh12では下肢を固定する装具のみの使用で歩行が可能となる場合があります。
特に、排尿・排便障害は、胸椎以下であれば部位によらず影響が出ます。Th8より上位の場合、内臓機能不全などを伴った体幹麻痺や、腹筋・背筋の麻痺による座位不安定が起こります。内臓機能不全では、胃酸過多、吸収不良、腸管麻痺、腸閉塞、胆汁分泌低下などがあります。さらに、Th5より上位の損傷では、体温の維持機能に障害が出て、低体温や高体温になります。
腰髄損傷とは
腰髄からは腰神経と呼ばれる5対の神経が伸びており、この神経を通常は上かL1~L5と呼びます。
現れる代表的な症状は、足のしびれや筋力低下などです。腰髄のすぐ上にある胸髄損傷では、感覚消失が代表的な症状でしたが、腰髄や仙髄損傷では感覚は残ります。
L4では、車いすを併用しながら、下肢を固定する装具を使用して社会生活上実用的に歩行を行うことができます。
脊髄損傷原因とは
脊髄障害には、交通事故、高所からの転落などの外傷、骨折のほか血腫(血液の貯留)、腫瘍による脊髄の圧迫などがあります。
また、転倒、柔道やラグビーといったスポーツでの事故が原因となることもあります。
脊髄損傷症状とは
脊髄は、脳と身体の各部位をつないで感覚や運動の指令を伝達する通信回線の役割を果たしています。その脊髄が損傷されると、運動機能あるいは感覚機能を障害し、一部の内臓の働きにも影響を及ぼします。脊髄が損傷を受けると、その損傷部位から下の身体の各部に影響が現れ、損傷部位に応じた特有のパターンの症状が生じます。症状は様々ですが、例えば感覚の喪失(軽い接触、痛み、温度、振動などの感覚がなくなる)、反射の変化、排尿・排便障害、勃起障害、麻痺、腰背部痛のような症状が、さまざまなパターンで生じます。
脊髄回復とは
東洋医学の経絡のツボに神経再建のトレーニングと身体の機能回復のために中層波の筋刺激(TENS療法)を行います。
脳や脊髄といった中枢神経はひとたび損傷し絶たれた部位は脊髄の柔軟性と学習の適応能力が低下しますが、中枢神経が修復・再建すると脊髄神経のツボに繰り返し刺激する脊髄損傷の完全マヒした皮膚が感覚をわかるようになります。
トレーニングだけでは歩行ができません。
不全マヒ、完全マヒの脊髄損傷は、マヒ改善、残された機能を使って、日常生活を営めるような神経再建トレーニングになっています。短時間でリハビリトレーニング目的を達成するためには、機能障害の回復と代償機能を活用して、能力障害の改善に重点をおいた専門トレーニングになります。
歩行には、姿勢、バランス、体重負荷、疲労耐性、協調リハビリトレーニングの各要素が複雑に関係しており、脊髄損傷の不全マヒ、完全マヒの歩行トレーニングは早期からの神経再建トレーニングが望ましいです。
脊髄麻痺とは
重度の損傷では四肢麻痺になることもあります。
どの機能が失われたかを特定することで、脊髄のどの部分(全体、前側、後側など)に損傷が起きているかを判断することができます。また、症状が起きている部位(たとえば、どの筋肉が麻痺しているか、あるいは、体のどの部分の感覚が失われているか)を特定することにより、脊髄のどの位置で損傷が生じたか(損傷レベル)を正確に判断することができます。
損傷部位より上の領域でコントロールされている機能には影響が出ません。
脊髄損傷排尿障害とは
我々が普段何気なく行っている排尿は、膀胱が尿でいっぱいになると、その神経刺激が脊髄(仙髄)を通って脳に伝達された結果、排尿するかどうかを決めます。もし、排尿したければ脳は神経刺激を泌尿器系に送り返し、尿道括約筋が弛緩するとともに膀胱筋が収縮し排尿します。
脊髄損傷では、その双方向の伝達ができない為、尿失禁をおこします。自力で動けずトイレが使えない場合は尿道カテーテルが必要になります。
膀胱の排尿障害とは、性状の排尿状態を維持できなくなった状態を指し、これには頻尿、夜間頻尿、尿意切迫、尿失禁、排尿困難、尿閉等が含まれます。
排尿障害は蓄尿障害と、排出障害に大別され、前者は膀胱の拡大能が低下するかのいずれかによって発症し、後者は膀胱の収縮能の低下が尿道の閉鎖能の更新のいずれかによって発症します。
東洋医学における、排尿障害の病態のとらえ方は、腎の働きの一つである、膀胱の気化、固摂作用の失調によるととらえます。症状別にみた、東洋医学の代表的な腎陰虚証である残存した筋神経と腎経を利用して、腎兪、太谿、命門、中極、関元などに刺鍼し、脊髄損傷の排尿障害者の神経差遣トレーニングを行います。
脊髄損傷勃起障害とは
骨盤底筋という筋肉のことを英語でPubo Coccygeus muscle(PC筋)といいます。排泄を上手くコントロールする筋肉であり、尿道と肛門を締める役割を果たします。骨盤底筋は肛門の前後に位置する、深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋肉の総称です。
骨盤底筋を体で感じるには、おしっこしているときに途中で一度止めてください。その止めたときに動いている筋肉がそれです。
骨盤底筋トレーニングで得られる効果は、勃起力改善、勃起維持向上、早漏改善、射精力向上、快感向上です。
そもそも勃起というのは、男性器の海綿体の動脈に血液が集まった状態で、骨盤底筋はその集まった血液を海綿体からもとに戻りにくくする働きをします。ですから、骨盤底筋のトレーニングをすることで、勃起の持続時間が延びる効果が望めます。
東洋医学では勃起障害のことを陽萎といいます。陽萎の証では、腎陽虚、心脾両虚、湿熱などがあります。治療穴として、中リョウ、白環兪、三陰交、陰包、中極、関元、気海などを使って、神経維持トレーニングを目指し、喜びを感じていただけるように努めます。
脊髄損傷リハビリトレーニングとは
リハビリトレーニングを行うことは、できるだけ多くの機能を回復するのに役立ちます。
理学療法においては、筋力をつける運動やストレッチを行います。装具、歩行器、車いすなどの補助器具の使用方法や筋肉の痙縮への対処法を学ぶこともできます。作業療法では、日常作業を再開するための方法を学び、巧緻作業や協調運動の改善に取り組みます。これらのリハビリで、失われた機能を補うための工夫や技術を身につけていきます。
脊髄損傷者トレーニングとは
再歩行と代償機能が円滑に機能するための回復トレーニングで、そのための必要機能を徹底的に鍛える為にプログラムされたトレーニングです。
脊髄損傷が及ぼす身体的障害は、個々の骨格・体格・体質が異なるために、抱えている問題点もそれぞれに異なってきます。従って、筋力強化・機能回復のトレーニングは、個々の残存機能を強化するとともに、マヒした下肢筋を中心に障害の出た部位にアプローチする、その方に合わせたオーダーメイドの専門トレーニングのプログラムです。
脊髄損傷完全マヒ、脊髄不全マヒの改善には、残された機能の回復を目的として、マヒした神経にアプローチしていきます。神経伝達機能が完全に絶たれると運動機能、感覚機能が障害を受け、その後の回復が困難になる場合があります。中枢神経に働きかけ学習の適応能力、脊髄の柔軟性を向上させ神経再生を促すのが、繰り返しツボを刺激する神経再建トレーニングです。
また、靭帯マヒと関節マヒに対して行うのが、西洋医学の解剖学理論に基づき、日本の柔術・手技の匠の技を取り入れ、隅々までしなやかに刺激して行う関節・靭帯強化トレーニングです。
筋トレーニングでは、バランス、姿勢を保持できるよう体重負荷を軽減し、機能回復と代償機能を鍛え、自立歩行機能の回復を目指します。
これらを総合的に取り入れた機能回復トレーニングは、必要機能を徹底的に鍛えるプログラムとなっています。
脳卒中の種類
脳卒中は 、【1】「脳梗塞」、【2】「脳出血」、【3】「くも膜下出血」が代表的なものです。
脳卒中になると、様々な障害が現れますが、その症状は、脳に起こった梗塞や出血の場所やその程度により異なります。 脳卒中によりよく見られる症状・後遺症は、「言語障害」、「運動障害」、「感覚障害」、「視野障害」、「排泄障害」、「嚥下障害」などです。
なるべく生活への影響を少なくするためには、リハビリトレーニングを行います。リハビリトレーニングをしっかり行うことで、歩く、話す、手足を動かす、などの「日常生活の動作(ADL)」を回復させることは、「生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL)」を高め、さらに社会復帰を目指すことにつながっていきます。
脳卒中の運動障害とは、顔を含む体の左右のどちらかの手足(半身)がマヒする片マヒです。 マヒの程度は、まったく動かすことができなくなるものから、手先・足先の細かい動きが上手くできなかったり、筋肉が重く突っ張ったように感じる程度の軽いものまで様々です。
また、自分の意志に関係なく手足などの身体の一部もしくは全体が動いてしまい、止めようと思っても止められないという後遺症が残ることもあります。よくあるのが、マヒの無い側に力を入れているのに、マヒしている側の手や足が勝手に動いてしまうという症状です。
また、小脳が損傷を受けると、めまいがする、ふらふらする、バランスが悪くなって歩くことがうまくできないなどの運動失調症状がおこります。
リハビリトレーニングでは、これら症状を改善していきます。
脳卒中のリハビリトレーニングは、「急性期」、「回復期」、「維持期」、の3つの時期に大きく分類されていて、順番に進められていきます。
「急性期」のリハビリトレーニングは入院した病棟・病院で行うことがほとんどです。
ここでは、回復期のリハビリトレーニングのうち、主に運動障害へのリハビリトレーニングについて述べますが、運動障害へのリハビリトレーニングでは、歩行訓練や作業療法を行います。
【1】脳梗塞の空中リハビリトレーニング
脳梗塞の症状・発作・後遺症は、脳のどの場所が梗塞したか(血管が詰まったか)によって様々なものが現れます。 梗塞した範囲の広さによっても影響が異なります。
脳には、どの部分がどの様な機能をつかさどっているのかが決まっているので、症状によって、脳のどの部分に梗塞が起きたのかある程度判断できます。
脳梗塞の運動障害としては、身体の左右どちらかの半分がマヒする「片マヒ」がいちばん多く見られる症状です。片マヒがあると日常生活が大きく影響を受けるので、回復するようリハビリトレーニングをしっかり行っていきます。 「作業療法」とは、人間が食事や入浴、排泄など日常生活の中で行なう全ての行為・行動・活動・動作を回復させるために行うものです。
マヒしたり動きが悪くなってしてしまった身体の機能をできるだけ回復していきます。
その他、言語聴覚士による言語障害のリハビリトレーニングもあります。
「片マヒ」に対するつぼは、百会、肩井、足三里、曲池、風市、懸鐘、曲鬢、大椎、風池、間使などです。
【2】脳出血の空中リハビリトレーニング
脳出血の症状・発作・後遺症は、脳のどの場所から出血したかによって様々なものが現れます。脳の出血する場所により、「被殻(ひかく)出血」、「視床(ししょう)出血」、「皮質下出血」、「脳幹(のうかん)出血」、「小脳出血」の 5つの種類があります。
被殻出血は、脳出血の中でもいちばん多くみられるもので、脳出血の約40%を占めています。
被殻出血による主な症状は、「片マヒ」、「感覚障害」、「片側の視野障害」などで、言語を支配する部位で出血が起こった場合は「失語症」が起こります。
視床出血は、2番目に多くみられ、全体の約30%を占めています。
視床出血の症状は、「しびれ」、「片マヒ」、「感覚障害」などです。
皮質下出血では、軽度から中等度の「片マヒ」、「失語」、「半盲」、などが起こります。
皮質下出血は、他の脳出血よりも症状が軽いことが多いため、治療後の経過も良いことが多いです。
脳幹出血は、脳幹と呼ばれる末梢神経や筋肉にもつながっている部分が出血する脳出血であり、脳幹は体温調節、呼吸、心臓の運動などの生命維持にも関わる神経が集中している部分でもあります。症状は、「呼吸障害」、「意識障害」、「眼球運動障害」、「四肢マヒ」などが起こります。
小脳出血は、小脳に出血が起こる脳出血です。運動のバランスをつかさどる小脳で脳出血が発症するので、症状としては、「回転性めまい」、「吐き気・嘔吐」、「頭痛」、「歩行障害」、「意識障害」、「起立障害」、などが起こります。片マヒは起こりません。
「上肢マヒ」に対するつぼは、肩グウ、曲池、合谷、外関、足三里、解渓などで、「下肢マヒ」に対するつぼは、環跳、風市、陽陵泉、懸鐘、内関、水溝、極泉、尺沢、合谷、委中などです。
【3】くも膜下出血のリハビリトレーニング
くも膜下出血の症状・発作は、「強烈な頭痛」、「吐き気・嘔吐」、「項部硬直」などの「髄膜刺激症状」が現れます。しかし脳梗塞や脳出血症状でよく見られる「マヒ」や「失語」などは見られないことが多いです。
高次機能障害とは
脳梗塞・脳出血などによる脳血管障害や交通事故などの脳の外傷により、失語障害、失行障害、記憶障害、注意障害などの症状が出ることがあります。
失語障害とは言葉が出てこない、相手の言っている意味が理解できないなどの他者との自然な会話が困難となります。また文字を読んでも意味が理解できないなど聴く・話す・読む・書くという言語障害が現れます。
失行障害とは、服を着る、食事をするなどの日常生活の様々な運動や動作が全般的にできなくなる、またはぎこちなくなります。
記憶障害とは、家族や親しい友人の名前が思い出せなくなるなどの症状がでます。長年やってる仕事の手順がわからなくなったり、動作ができなくなる。日常的に使っている道具の名前が言えず、使い方も分からなくなる。例えば、料理が作れなくなるなどです。新しい出来事も覚えられなくなります。
注意障害とは、集中力が低下し、仕事や勉強を長く続けることが困難になったり、外見的にもぼんやりすることが多くなります。同時に二つ以上のことができない、考えられないなどの症状も現れます。
また、遂行機能障害とは、自分で計画を立ててものごとを実行することができない、指示をしてもらわなければ何もできない、ものごとの優先順位が付けられない、衝動的な行動をとるなどの症状が現れます。
脳梗塞の後遺症
1.神経障害
- 片麻痺・半身麻痺
-
- 運動障害
- ・手で細かい動作が出来ない。
・意志に反して手足の動きを止めることが出来ない。
・喋る時に上手く口が動かない。
- 感覚障害
- ・熱い冷たいと言った感覚が鈍る。
・ケガの痛みに気付かない。
・物に触れてもそれを感じられない。
・体にしびれを感じる。
- 視覚障害
- ・物が二重に見える。視野の左右どちらか半分または4分の1が欠ける。
- 嚥下障害
- ・食べ物・飲み物が上手く飲み込めない。
・よだれが垂れたままになる。
・食道ではなく『気管』に食べ物が流れ込んでしまう。
- 排尿障害
- ・トイレに頻繁に行く。
・トイレまで間に合わず失禁してしまう。
・尿が出ない。
2.高次機能障害
- 記憶障害
- ・過去の事が思い出せない。
・新しい事が覚えられない。
・直前にあった出来事をすぐ忘れる。
・同じ事を何度も繰り返して話す。
- 注意障害
- ・集中力が持続しない。
・仕事でミスが多くなる。
・複数の事が同時に出来ない。
- 行為障害
- ・体に障害が無いのに『コップに水を注ぐ』など通常ならたやすく出来ることが出来ない。
- 言語障害
- ・相手の言葉が理解できなかったり、伝えたい事が言葉に出来ない。
・文字が書けなくなる。
- 認知障害(認知症とは異なる)
- ・失認:左右どちらかの空間を認識出来ない。
・見ただけでは物の名前を思い出せないが触ったり音を聞いたりすると思い出す。
・よく知っている道で迷子になる。
・自分の居場所などが地図で指せなくなる。
・自分が病気である事が理解出来ない。
3.感情(気分)障害
- 夜間譫妄(やかんせんもう)
- 夜になると幻覚や幻聴に襲われ、暴れたり大声を出したりする。
- 鬱病(うつびょう)
- ・気分が憂鬱である。
・気力が湧かない。
・外出や人と会う事が億劫になる。
・不眠
・今までできていた事が出来なくなったショックから発覚。
- 人格や精神面の変化
- ・感情失禁(感情のコントロールが出来ず、些細な事で怒ったり、笑ったりする。
・わがままになったり、暴言を吐いたりする。
・人の気持ちが推し量れなくなる。
- 脳血管性認知症
(脳の記憶や思考を担当する
部分が損傷して起きる認知症)
- 症状が急に現れたり、脳梗塞の発症後徐々に悪化していくという特徴があります。
損傷した部分以外は正常なので、記憶力の著しい低下はなく、物の判断もしっかり出来る。といった『一部分だけ認知症のような症状が出る』事も特徴です。
脊髄損傷の後遺症
脊髄が損傷されると、その障害された部位より下へ脳からの指令が伝わらなくなり、また下からの信号が脳へ伝わらなくなります。
そのため運動麻痺、感覚障害、自律神経障害、排便障害などの様々な障害が生じます。
【麻痺の分類】
『完全型』(完全麻痺)
・・・・・・脊髄が横に断裂し、神経伝達機能が完全に断たれた状態。運動と感覚の両方が損なわれます。
『不完全型』(不全麻痺)
・・・・・・脊髄の一部だけ損傷や圧迫などを受け、一部の機能が残存する状態。例えば、運動はできないが感覚は残るなどです。
脊髄損傷のうち4分の3は頸髄損傷です。
脊髄損傷では不全麻痺が多く、そのうちの約7割が不全損傷です。
知覚障害
脊髄損傷になると受傷した髄節以下の皮膚面に明確な知覚麻痺が起こります。
感覚が麻痺すると痛みを感じないため身体の異常を発見するのが遅れて、骨折や盲腸炎、褥瘡(床ずれ)などの発生に気付かない事があります。
運動麻痺
残存している筋肉が衰えないように適度の筋力強化を行う事や、麻痺に関わらず全身の関節等の可動域を保持するストレッチは非常に大切で、習慣化の必要があります。健全な筋力が低下してしまうとその回復が困難になるので早期の筋力訓練が重要です。
尿路障害
尿路障害に伴い、最初は全て尿閉となり、尿を排泄出来なくなります。
そのために留置式カテーテルや間欠的導尿により尿の排泄を確保します。
腸管障害
初期は腸管の麻痺によりガスが溜まって腸閉塞状態になり、水分吸収が低下して下痢便状態になります。
その後、大抵の場合は便秘傾向になりますが、多くは自律的に腸管が働くため、排便を習慣化できれば意外と管理が楽になります。
脊髄損傷によって自然な排便は期待出来ないので、緩下剤、発砲座薬、浣腸、洗腸などを利用する事になります。
自律神経機能障害
受傷によって、脊髄に平行して密接に連携している自立神経系も影響を受け、機能低下します。その結果、新陳代謝が不活発となって傷が治りにくくなるなどの症状が出ます。
また、身体や機能に負担がかかると、自律神経過剰反射という異常な身体反応が突然おこることもあります。高血圧や除脈・発汗・鼻づまりなどがあげられますが、症状によっては生命の危険をともなうこともあり、原因や治療法を知っておくことが重要です。
体温調節機能障害
高位胸髄・頸髄の損傷では汗をかく機能が低下・消失します。
汗をかけない場合、霧吹きで顔や手足に霧を吹きかけて汗の代わりにしたり、アルコール清拭で体温を下げたりしなければなりません。なお、霧吹きや清拭には冷たい水が効果的です。
また、季節の変わり目や急激な気温の変化にも体温調整がついていきません。寝冷えにも注意が必要です。